鳥取ループ裁判始まる
片岡副委員長が意見陳述
(解放新聞中央版7月18日号)
戦前に全国の被差別部落の地名、おもな名字や仕事などを記録した、「全国部落調査」の復刻版をネットで公開し、書籍化して販売しようとする「鳥取ループ」と「示現舎」にたいする損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が7月5日、東京地裁民事第13部(河合芳光・裁判長)でひらかれた。一番広い103号法廷は、4人の弁護団とともに原告に名を連ねた30人が被告のMら2人に相対した。また、全国からかけつけた同盟員や共闘関係者が100席ほどの傍聴席をうめた。
口頭弁論では、原告を代表して片岡副委員長と弁護団の中井雅人・弁護士が意見陳述をした。この日は、意見陳述のほか次回期日を決めて終了した。審理中、Mら2人は、弁護団や傍聴席を直視することができず、終始うつむき加減で書類に目をおとしていた。
裁判終了後は、弁護士会館で報告集会がおこなわれ、組坂委員長、片岡副委員長と4人の弁護士が裁判の経緯や見通しについて報告した。第1回口頭弁論と報告集会には、和田・高橋・谷川中執が参加した。次回期日は、9月26日午前11時から東京地裁103号法廷で。Mらからの反論をふまえ、原告から再反論をおこなう予定。